社会起業こそ”リーンに”立ち上げよ / リーンスタートアップと社会起業 注意すべき2つのポイント | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

社会起業こそ”リーンに”立ち上げよ / リーンスタートアップと社会起業 注意すべき2つのポイント

TCAP, ビジネスモデル/戦略/組織
他の記事を見る(記事一覧へ)≫

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

社会起業とリーンスタートアップの相性は良い
社会起業こそリーンスタートアップで立ち上げるべき。
TCAPがこのように考える理由は以下の通りだ。
 
■難易度が高い=解が見えづらい為、仮説検証が有効
リーンスタートアップは、MVPを構築し仮説検証を繰り返し、仮説が間違っていた場合は大きな方向転換(ピボット)も厭わない。
 
社会起業家は社会価値創出モデルと経済価値創出モデルの二つを同時に構築しなければならないが、多岐にわたる検討要素に対してはじめから正しい解を得ることは難しい。
 
このような場合、仮説検証を繰り返し失敗を積み重ねることで徐々に正解に近づいていくやり方を取らざるを得ない。はじめからソーシャルビジネスモデルの正解を得ることはほぼ不可能と言っていい。
 
■限られた資金。仮説が立証されるまでは初期投資を抑え、無駄な投資をしない
リーンスタートアップの特徴は、小さな失敗を起業の早い段階から積み重ねることで、大きな失敗を防ぐことが出来る点だ。
 
低コストでMVPを作り上げ、仮説検証を繰り返す。既に述べたように、資金調達に苦労することも多い社会起業家は、当たっているか分からない事業計画に大規模な投資を行うよりも、少額の投資で学びを得て徐々に、確実に事業を立ち上げる方が良い。
 
注意すべき2つのポイント
TCAPは、社会起業は基本的にはリーンスタートアップの方法論を用いるべきと考えるが、いくつか注意すべきポイントがある。ここで簡単に触れておきたい。
 
ポイント1.検証すべきは大きく二つ
・社会起業家が仮説検証すべきは、社会価値創出モデルと経済価値創出モデルの二つあることを念頭におくこと。
・ZAPPOSの例は、経済価値創出モデルの検証の例だ。社会起業においては、社会問題に対してどのようなソリューションを提供すべきか、という視点でも仮説検証が必要となる。
 
ポイント2. ピボットは正しいかを見極めろ
・リーンスタートアップでは、仮説が間違っていた場合に大きく方向転換する=ピボットすることが求められる。
・社会起業においてもピボットの視点は重要だが、そもそも社会起業家はある社会問題を解決したいがために事業を立ち上げるはずだ。当初想定していたソーシャルビジネスモデルをピボットしたことで、元々解決したかった社会問題が解決されない・・・という事態は避けなければいけない。
・営利の世界では、当初の想定ビジネスモデルから大きくはずれても、結果儲かればOKだが、社会起業家はそういうわけにはいかない。
・社会起業、ソーシャルビジネスにおいてはピボットに細心の注意が必要だ。
 
以上のようなポイントに気を付けながら、社会起業にリーンスタートアップの手法を取り入れていくと良い。
(文/五十嵐裕一)



1 2

Pages: 1 2

コメントを残す