TCAP’S VIEW&INSIGHTS #007 / ②<改訂版>ソーシャルビジネスモデル・フレームワーク / 14のブロックでソーシャルビジネスモデルを検討する革新的な方法論 | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

TCAP’S VIEW&INSIGHTS #007 / ②<改訂版>ソーシャルビジネスモデル・フレームワーク / 14のブロックでソーシャルビジネスモデルを検討する革新的な方法論

TCAP, ビジネスモデル/戦略/組織
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4.デリバリーチャネル
「4.デリバリーチャネル」では「2.対象者」に「3.提供する社会価値」をどのように届けるかを検討する。

このデリバリーチャネルは対象者のニーズや、提供するモノやサービスの性質によって変わってくる。
また、自社・自団体が社会価値のデリバリーチャネルを担うこともあれば、あえて他社・他団体に任せることもある。

先ほどの「清潔な飲料水を、便利に確保することが出来る井戸」の例であれば、井戸をどのように作るかを考えることになる。
自社に井戸を作るノウハウが無ければ、他の団体とコラボレーションして作業を委託してもよい。

5.対象者との関係
「5.対象者との関係」では、対象者とどのような関係を築き、社会価値を最大化していくかを考える。
どのように対象者とコミュニケーションをとるか、どのような時間軸や頻度で関係を築くかが検討の論点になる。
先の井戸の例では、対象者との対面でのコミュニケーションが欠かせない。井戸の使い方や維持管理の方法は、とてもオンラインや電話では伝えきれない上、そもそも途上国の対象者がパソコンやモバイル端末を持っていないケースもあるかもしれない。

また、井戸は一度作ったらそれで終わり、というわけにはいかないはずだ。定期的に使用状況や、水質のチェックなどが必要になる。
もちろん、これら全てを対象者である住民たちに任せても良いし、そうでなければ自社・自団体で継続的に現場に行って様子を見るべきかもしれない。

6.主要な活動
このブロックでは、対象者に社会価値を提供する為に、カギとなる重要な活動を洗い出す。
社会価値提供の全体のプロセスを想定し、その中から特に重要な活動を抽出してもよいだろう。

途上国における井戸設置プロジェクトを例にとると、「井戸を設置する作業」そのものが専門知識を必要とする重要な活動となるだろう。また、井戸を設置する上でその地域の行政や自治体に許可を取る必要がある場合は、「行政/自治体からの許可取り付け」も重要だ。許可が下りなければ井戸設置プロジェクトはストップしてしまう。

7.主要な経営資源
「7.主要な経営資源」では、対象者に社会価値を提供する為に、カギとなる重要な経営資源を検討する。
経営資源は一般的な、ヒト・モノ・カネ・情報などを想定すればよいだろう。

井戸設置プロジェクトではカネは当然だが、人やモノも重要だ。
他団体に井戸設置作業そのものは委託したとしても、プロジェクト管理の知識を持った人材や、
現地の行政や自治体と折衝できるスキルを持った人材も必要不可欠だ。
また、井戸を掘る為の重機も重要な経営資源と言える。

こうしたヒト・モノは金があれば手に入る場合もあるが、
ソーシャルビジネス立ち上げにおいては、十分な資金が準備されていないかもしれない。

例えば重機を購入するお金が無ければ、協力企業から中古の重機を一定期間貸してもらう等の方法も考えられる。
企業も社会貢献の一環として、協力に応じてくれるかもしれない。

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