Susty party / パーティーにサステナビリティを – 社会価値の広範囲化戦略から高レベル化戦略へ舵を切った注目の企業 | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

Susty party / パーティーにサステナビリティを – 社会価値の広範囲化戦略から高レベル化戦略へ舵を切った注目の企業

ビジネスモデル/戦略/組織, 未分類, 環境, 社会問題
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立ち上げ戦略の成功 – 企画開発力が先か小売力か?
では始めから製造小売型を目指せばよかったのかというと、そうでもないはずだ。
製造小売に必要な主なケイパビリティは、商品の「企画開発力」と「小売力(一般消費者への販売力)」だろう。

Susty Partyは生産を外注する、いわゆるファブレス企業で、生産工程そのものは外注しているが、その前工程の企画開発は、パートナーである工場と共同で取り組んでいる。

ゼロから新たな製造小売ビジネスを立ち上げる場合、小売力をつけてから企画開発力をつけるか、企画開発力をつけてから小売力をつけるか、同時に両方に取り組むかの3つの選択肢がある。

企画開発と小売に同時に取り組んだ場合、当然ながら経営資源が分散し、結果として成長スピードは遅くなる可能性がある。(ただし、今では自社ECサイト程度であれば、簡単に安く構築することが出来る上、無料のASPサービスも進化しており、販売チャネルをネットに限れば、このやり方も不可能ではない)

小売力を先に身に付ける場合は、小売業としてスタートし、販売チャネルを築き上げてから、自社ブランドの開発を始めることになる。この場合は、顧客との接点を持った段階で自社ブランドに取り組むことが出来るため、販売チャネルが確立されていないが為に売れない、という事態が起こることはない。(製造小売で有名なユニクロは、小売業から製造小売へ転換した良い例)一方でECサイト専業の場合、他社が真似することも比較的容易である、という欠点も忘れてはならない。(これが高い技術力や知識が必要な精密機器等であれば、企画開発力が非常に重要な要素になる為、販売チャネルを先に築いて、後から企画開発力を身に付けるのは非現実的かもしれない。ただ、パーティー用品であれば、そこまで高い技術力は必要ない)

企画開発力を先に身に付ける場合は、製造業としてスタートし、作った商品を小売店や卸に販売することになる。この場合、最終消費者に対する小売力は不要だが、流通業者への販売力は必要だ。良いものを作ることはできるが、売れない、という事態に陥りかねない。

企画開発力と小売り力のどちらを先とすべきかは、つまるところ、そのビジネスや業界における成功要因によるのだが、Susty partyの場合、まずはECサイトを立ち上げ、小売業からスタートした。ECサイトの立ち上げが容易になってきている今の時代においては、まずは小売から(しかもEC)という選択肢は理にかなったものだったのではないだろうか。特に、扱う製品が高い技術力を必要としないパーティー用品であればなおさらだ。


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