分析の前に小説を書こう [第1回] / ソーシャルビジネスの戦略を「小説」で立案 | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

分析の前に小説を書こう [第1回] / ソーシャルビジネスの戦略を「小説」で立案

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まずは登場人物と最終章から
翌週。
ワークショップの第1回が始まった。
 
この日のテーマは、最終章のイメージと登場人物の設計。
文章を書く為に、まず「エンディングとそこに至る起承転結」を何となくイメージすること、
そして「登場人物は誰なのか」という二つを抑えることが目的だ。
  
広げられた真っ白な模造紙に、登場人物をマッピングしていく作業からスタート。
「小説を書く」とはいえ、プランなしに原稿用紙にペンを走らせる訳ではない。
ワークショップの第1回目は、言ってみれば小説を書く下準備だ。
 
各登場人物のキャラクターを掘り下げ、人物同士を関連付ける糸口として、「登場人物の悩み事」も同時にマッピング。
1時間程かけて、模造紙がポストイットで埋まっていく。
 
ワークショップでは、
「登場人物は誰か」
「登場人物のキャラクターは」
「相関関係は」
「最終章はどんなイメージか」
と言った議論が活発になされる。
 
途中メンバーから。
「あくまでストーリーを考えると言うアタマでいいんですよね?」
との確認が入る。 
 
「もちろんです。小説なので、ストーリーで考えてください」
とTCAPのコンサルタント。
  
模造紙はポストイットで埋まったものの、
ここまではいわゆる「分析」や「論理的思考」の出番は皆無。
  
しかしながら、参加メンバーからはこんな声も。
「新しいことを考える時に、”こんな風にやれば良いんだ”というやり方が分かった気がする」
「やりたいサービスの全体像がイメージ出来た」
  
「第1回目は『小説の最終章』=『事業の最終形+おおよその起承転結』と、
『登場人物』=『事業に関わる人々・企業』を整理するのが目的です。」
とTCAPのコンサルタントの締めの言葉。
  
聞くところによると、「プロジェクトの最終日には実際に小説を製本します」とのこと。   
果たしてどうなるか。
 
ちなみに、この戦略立案アプローチは、ソーシャルビジネス専門のコンサルティングチームTOKYO CREATIVE ACTION AND PROJECTによって提供される「STORY BOARD」と呼ばれるサービス。主にソーシャルビジネスを企画する一般企業、ソーシャルベンチャー、社会起業家向けのサービスである。このアプローチでは、登場人物への理解を深めることをポイントの一つにおいている為、特に関係者がセクターを跨いで広がるソーシャルビジネスの立案や、社会問題に深く切り込むプロジェクトに向いているとのこと。
 
  
さて、ここから如何に小説が出来上がっていくのか、小説を書けば本当に戦略が出来上がるのか。
次回以降の連載に、こうご期待。
  



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