アフリカの花屋 / ケニアから届く鮮やかなバラの花で雇用を促進 | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

アフリカの花屋 / ケニアから届く鮮やかなバラの花で雇用を促進

ビジネスモデル/戦略/組織, 発展途上国経済・インフラ, 社会問題, 貧困・健康問題
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二つ目に言及すべきは、アフリカの花屋は”ビジネスモデルとして優れている”という点。
アフリカの花屋は、商社や市場を通じた取引では無く、生産者と直接契約を行っているそうだ。市場や卸業者を経由しない為、リーズナブルな価格で提供可能とのこと。また、販売はオンラインショップで行い、予約制の売り切りスタイル。あらかじめ予約を受け付けることで在庫リスクを抱えずに済む為、経営的にはかなりプラスに働く。また、実店舗もないことから、販売に係るコストも抑制できる。一方で常に在庫を抱えているわけでは無い為、販売機会を逃すことも考えられるが、このアフリカの花屋の顧客の特性を推測するに、明確な目的意識(高品質のバラの花を大切な記念日に、大切な人へのプレゼントに買いたいetc.)や、購入意志(ケニアの雇用促進というストーリーを持っているからこそ買いたいetc.)を持っている顧客に、在庫ロスのリスクを負わずに確実に売り切る、という手法は非常に興味深い。駅前の花屋で「通りすがりに買う」ケースとは、全く異なるビジネスとして考えた方が良いかもしれない。
  
また、バラの花が日本に輸送される際の検疫、税関の手続きは自社で責任を持って行っているという。これは、”検疫時のトラブル回避(花びらや茎の損傷)や関税手続きの時間短縮を避け、より速く手続きを行う為”とのことだ。(アフリカの花屋ホームページより)
購入後、限られた時間しか楽しむことが出来ない切り花だからこそ、少しでも早く商品を顧客に届けることは何より重要。切り花と言う商品は、リードタイムが命ともいえる。このように自社の商品・サービスにとって非常に重要な、コアとなるプロセスを自社内で行うことで、高い品質を維持しているのだ。
営利企業では業務のアウトソーシングは一般的になっているが、それでも競争優位を生み出すコア業務は内製化することが多い。一般的に、検疫や税関手続きは、特に企業の競争優位とは無関係な”事務処理”と捉えることが多い。しかし、アフリカの花屋にとって、迅速な検疫・税関の通過は、自社の品質・サービスに大きく影響を与える重要なプロセスなのだ。
 
このようにソーシャルベンチャーとしても興味深いビジネスモデルを持つアフリカの花屋さん。是非一度購入してみては?
  
※なお、以上の文章は「アフリカの花屋」ホームページ、一般情報を基にTCAP独自の解釈を加えたものである為、アフリカの花屋さんが考えていることと必ずしも一致するとは限りません。
気になる方は「アフリカの花屋」ホームページを是非ご覧ください。http://africa-flower.com/index.aspx
 
(文/五十嵐裕一)



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