ネスレ / これからの営利企業が目指すべき姿がここに! – 事業として社会問題に取り組む | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

ネスレ / これからの営利企業が目指すべき姿がここに! – 事業として社会問題に取り組む

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ネスレにおける共通価値の創造 
ネスレは3つの注力分野として、栄養、水資源、農業・地域開発を挙げており、特に2011年は水問題に注力している。
ネスレが取り組む水問題とは、世界中の様々な地域で深刻化する水不足を指す。
日本で暮らしている私たちにとって、水不足はあまり身近な問題とは言えないかもしれない。
極端に雨量が少ない夏などは取水制限が行われることはあるが、多くの場合、期間は限定的で、水不足によって生活が著しく脅かされるような経験はあまりないはずだ。
 
しかし、土地の気候や人口増加、経済成長に伴う水質汚染等の背景により、深刻な水不足に悩まされている国もあるのだ。例えば、ネスレの「共通価値の創造報告書」では、南アフリカがその例として取り上げられている。
 
このような水問題に対しネスレは、製品の生産工程における水の効率的な利用を進めたり、原材料サプライヤーにおける適切な水管理の実現や非政府組織との協働による下水処理施設の提供を行っている。
  
ネスレの「共通価値の創造」の特徴は、自社のバリューチェーンにおいて社会的価値を重視した事業活動を実現しているところだ。社会問題の解決に寄与する原材料の調達とは?生産とは?と言った問いに、真摯に向き合っている企業と言える。
調達、生産、物流、販売などの事業活動は、もはや効率化やコストダウンのみを考慮すればいいものでは無くなった。
社会への影響を考慮し、事業活動を行いながら、社会問題に如何に対処していくかが求められている。
 
その意味でネスレは多くの営利企業にとって、目指すべき姿といえる。
(文/五十嵐裕一)



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