グローバルな社会問題に立ち向かう、イノベーションの新たな時代 – 「イノベーションのジレンマ」を越えて | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

グローバルな社会問題に立ち向かう、イノベーションの新たな時代 – 「イノベーションのジレンマ」を越えて

ビジネスモデル/戦略/組織, 社会問題
他の記事を見る(記事一覧へ)≫

TCAP_ブランドピクチャー_Creativity_3_電球2

イノベーションの変遷
さて、2013年8月号に日本版のハーバード・ビジネスレビューに「スタートアップ4.0 – 再び大企業の時代へ」(スコット D.アンソニー/イノサイト・アジアパシフィック マネージングディレクター)という論文が掲載された。
 
この論文によると、イノベーションは3つの段階を経て、今新たな時代に入りつつあると言う。

イノベーションの第一期は、「発明家単独の発明」の時代。
エジソンの電球から、ライト兄弟の飛行機、フォードの組立ライン等がこれに該当する。
これらの時代を経て、イノベーションが複雑化しコストがかさむようになると、個人ではなく企業がその取り組みを主導するようになる。

これがイノベーションの第二期。
第二期においては、イノベーションは企業のものだ。
多くの優秀な企業の元、数々のイノベーションが生み出された。
 
そして第三期。
イノベーション第三期の主役は、スタートアップ企業となる。
スタートアップ企業はベンチャーキャピタルの支援を受け、成功を収めていく。
アップル、アマゾン、グーグル、フェイスブック等がこれに当てはまる。
 
著者のスコット D.アンソニーによると、今、イノベーションはこれまでになく容易になっていると言う。

確かに様々なクラウドサービス等によって、特に新たなオンラインサービスの立ち上げは以前とは比べ物にならない程に低コスト化、スピード化している。そして、このスタートアップの低コスト化、スピード化が今、新たな事態を招いている。
低コスト化・スピード化によって、あるスタートアップ企業が創造した新市場に、次々に競合が参入する事態を招いているというのだ。
これらのスタートアップ企業はこれまでにない激しい競争環境に置かれ、長期的な競争優位をつくり出すことは非常に困難になっている。

このような状況下、著者によると、第四期ではイノベーションの主導権が再び大企業に戻ることになる。第四期は、大企業のカタリスト(触媒)がイノベーションを推進する時代だ。

大企業は、生まれたばかりのスタートアップ企業には無い、様々な強みを有している。
この論文に挙げられている大企業の強みは、例えば、グローバルなインフラ、ブランドの評判の高さ、パートナーとの関係、科学的知識、規制当局への対応経験、卓越したプロセスだ。

次のページへ続く



1 2 3 4

Pages: 1 2 3 4

コメントを残す