WORLD BICYCLE RELIEF / 自転車が世界を変える – SPA、垂直統合に連結経営!?”自転車NPO”を支える強みとは? | TCAP SOCIAL BUSINESS REVIEW online

WORLD BICYCLE RELIEF / 自転車が世界を変える – SPA、垂直統合に連結経営!?”自転車NPO”を支える強みとは?

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片道12kmの徒歩通学から女の子を救ったのは
毎朝4時に起きて水を汲んで、作物の世話。
その後12Kmの道のりを歩いて学校へ。
授業が終わると再び12Kmを歩いて帰宅。
帰宅後も休む暇なく家事や、農作業を行う。
日が暮れると、勉強する体力も、灯りすらもない―

日々こんな生活を送っていたのはアフリカ、ザンビアのとある村に住む12歳の女の子。
毎日12Kmを3時間かけて歩いて通学すると、学校に到着した時には既に、疲れで勉強どころではない。
学校が終わり、3時間歩いて村へ帰ると、再び家事。
家事が終わるころには日も暮れて、体力も灯りもなく、満足に復習すらできない。
 
この状況を変えたのは、たった一台の自転車だった。
 
WORLD BICYCLE RELIEF(以下WBR)は、生活の為の移動手段が不十分なアフリカの村々に自転車を届けることで、村人達の教育、ヘルスケア等へのアクセスを向上させ、様々な社会問題の解決に貢献する、アメリカのNPOだ。現在、アンゴラ、ボツワナ、ケニア、マラウィ、モザンビーク、南アフリカ、南スーダン、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエでプログラムを展開。アンゴラ、ケニア、南アフリカ、ザンビア、ジンバブエでは自転車の組み立ても行っている。

冒頭の女の子の場合、WBRから提供された自転車によって通学時間は3時間から45分に短縮され、水汲みなどの家事にかかる時間も短くなった。
これによって、学校の授業も以前より元気な状態で受けることができ、帰宅後、日暮れ前に復習する時間を作ることもできるようになった。
毎日疲れて勉強すらままならない状態から、将来を見据えてしっかり勉強できるようになったこの女の子は、医者、看護婦か教師になることを夢見ているという。
 
WBRは2009年、ザンビア政府や他の非営利団体等と協力して、生徒の出席率の向上、通学における安全性の向上、生徒・教師のパフォーマンス向上、生活水準の向上を狙い、50,000台の自転車をザンビア国内の17の地域に提供するプログラムを開始。自転車は学校に通う生徒や、教師、コミュニティのリーダーや、自転車の整備士に配られ、2010年のWBRの報告書によると、生徒たちの出席率は自転車が提供されてから2ヶ月で約22%の向上が見られたとのことだ。
 
※2011年の報告書は以下のリンクから
http://worldbicyclerelief.org/pages/governance
 
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